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【大きなお世話】スケッチャーズの現在地を探る。意外な問題点も。

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こんにちは!ともふみです!

今回はスケッチャーズの現在地を探っていきます。

日本のスケッチャーズはどこを目指しているのか。

 

アメリカではナイキに次ぐシューズブランド

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そもそも皆さんは「スケッチャーズ」というブランドをご存知でしょうか?

 

「聞いたことある」とか「聞いたことあるけど履いたことはない」ぐらいの方が多いのではないでしょうか?

実はスケッチャーズというブランドはアメリカ発のブランド。カリフォルニア州ロサンゼルス発祥のシューズブランドなのです!アメリカ国内ではアディダスやリーボックをも上回るシェア率を誇ります。なんとナイキに次ぐアメリカ国内2位の大人気ブランドなんですよね。

 

しかし正直のところ、日本での人気はイマイチ。一部の人気モデルやコラボモデル、定番品は街中でも見かけます。しかしナイキをはじめとしたスニーカーブランドには遠く及ばない知名度であることが現実です。

 

かくいう私もスニーカーショップで働き始めるまではスケッチャーズという存在を知りませんでした。もちろんナイキやアディダス、ニューバランスなどは持っていましたし、スニーカーも結構好きでした。

 

ではなぜ日本国内ではスケッチャーズの知名度が低いのでしょうか。

 

若者向け?年配向け?

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とある若いカップルにスケッチャーズをオススメしたことがありました。

すると彼女の方が「可愛いけどちょっと年配向けのイメージがある」と感想を漏らしていました。

また別のお年を召されたお客様にスケッチャーズをオススメしました。「履きやすいけどデザインが若者向けですね。」と言っていました。

 

つまりそういうことです。

若い人たちからすれば「歩きやすいけど地味。上の世代向け」というイメージが強く、方や年配の方には「履きやすいけどデザインが派手」というイメージを持たれているのです。

 

ショップスタッフであった私自身も、確かに全年齢にスケッチャーズをオススメしていました。ここに落とし穴があったんですね。

年配の方たちには、スケッチャーズ特有のド派手なスニーカーのイメージを持っており、最初は敬遠してしまいます。同じく若者たちはスケッチャーズ特有の地味でシンプルなスニーカーのイメージを持っています。

両者とも「履きやすい」というイメージを持っているのが面白いのですが、デザインのイメージが真逆なんですよね。

スケッチャーズはデザインの幅が非常に広いので、このような偏ったイメージをもってしまう方も出てきてしまうのでしょう。

ブランドとしての強みが裏目に出てしまっているようです。

 

スケッチャーズジャパンは高齢者を狙っている

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私はスケッチャーズジャパンの方とも会ったことがあるのですが、どちらかというと高齢者をターゲットにしているとのこと。

確かにアメリカなどで販売されている商品の中には、かなりビビッドでド派手なスニーカーも数多く販売されています。しかし日本に入ってくる商品は、そこまで尖ったものは少なくどちらかというとシンプルなデザインのものが多い。

そこは国民性なのかわかりませんが、確かにショップ時代もシンプルで派手ではないもののほうがよく売れていました。

 

そこにスケッチャーズジャパンの狙いがあるのでしょう。

シンプルで無地のスリッポンなどがかなり人気で、老若男女問わず売れやすい。年配の方や子育て中の方などには脱ぎ履きしやすく汚れも目立ちにくい黒系が人気でしたね。

 

逆に超派手なものも結構売れやすかったりもします。スケッチャーズには「プレミアムヘリテージ」というハイエンドラインがレディースだけですが販売されています。

通常のスニーカーは8,000円程度の商品が多いのですが、プレミアムヘリテージに関しては15,000円ほどします。

普通にスニーカーとして考えれば、そこまで高いわけではありませんが他の商品と比べてしまうと倍近くのお値段です。このプレミアムヘリテージはかなりド派手な商品が多く、好きな人は衝動買いをしてしまうほど。

2021 Skechers Premium Heritage Limited Edition Holiday Collection ー2021年11月15日より発売開始ー|SKECHERS JAPAN G.K.のプレスリリース

 

このようにデザインの振り幅が大きいからこそ、それぞれのイメージの乖離が生まれてしまったのでしょう。しかし実際には高齢者を狙っているそうで、専門店でも比較的地味な商品が多くラインナップされています。

特にメンズでは顕著ですね。もちろん店舗にもよりますが、メンズの売り場は黒と茶色とネイビーばかりです。

 

インスタは完全に若者向けの発信

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そうかと思いきや、完全に振り切っているわけでもありません。

前述したプレミアムヘリテージをはじめ、若者を完全に見切ったわけではないようです。その証拠にインスタのスケッチャーズジャパン公式アカウントでは、若者向けの発信をメインにしています。

もちろんインスタ自体が若者中心のカルチャーなので当然なのですが、SNSを上手く使っている印象ですね。

 
 
 
 
 
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見ての通りですが、結構スケッチャーズ節の効いたスニーカーを紹介しています。

おそらく直営店でのみの扱いの商品が多いと思います。

こちらのスニーカーはレディースですが、私のよく行くスケッチャーズでは見たことのない商品です。運営元のバイヤー、さらには店舗によって仕入れている商品が違うと思いますので一概には言えませんが、ごく一部の大型店のみの取扱いなのでしょう。

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スケッチャーズジャパンは若者を完全に見切ったわけではなく、淡々と注目される瞬間を待っている感じです。

実際問題、履き心地に関しては同価格帯トップであることは間違いないでしょう。

お値段もリーズナブルで、あとはデザインと知名度のみ。何か一つ注目されるきっかけがあれば一気に火が着きそうな予感がします!

 

本命は40代以上!しかし若者向けも発信している!

ということで今回はスケッチャーズというブランドの現在地を探ってみました。

結論を申し上げると、店舗は年配の方を狙っていると思われますがSNSなどでは幅広く発信している印象。

スケッチャーズのビビッドなスニーカーはインスタ映えしますからね!商材としては面白い!

でも実際にお店に行ってみると結構地味なスリッポンも置いていたりします。

ここのギャップをどう処理していくのか、スケッチャーズジャパンはどのように受け止めているのか。そして今後の舵をどう切っていくのか。

スケッチャーズファンとして注目していきたいと思います!