こんにちは!ともふみです!
たまたまX(旧Twitter)で見かけた投稿が結構衝撃だったのでご紹介!この記事を見ればスケッチャーズの高反発インソールの見方が変わるかも!
衝撃的だったXのポスト
まずは見てもらうのが早いので、こちらをご覧ください。
カーボンプレートの有無によるランニングシューズの違い
— 世界バズリズム🇯🇵 (@sokuhoulife) June 2, 2024
走る際の反発力がどれほど違うかが分かりやすい
pic.twitter.com/tqp6pbgGnI
これは靴の中に「カーボンプレート」が入っているものと入っていないものの反発力を試した映像です。
これ凄くないですか?頭で理解していても映像で見ると衝撃的ですよね。
めちゃくちゃざっくり言うと、これがスケッチャーズで言うところの「ライフスタイル」と「パフォーマンス」の違いなんですね。
反発力の高いアウトソールとインソールを使っているのが「パフォーマンス」です!
「高反発インソール」と呼んでいる所以はこれですね。
さらに詳しく解説していきましょう。
マラソン界を席巻した「厚底シューズ」
皆さんはマラソンや長距離走の世界を席巻した「厚底シューズ事変」をご存知でしょうか。
関連記事
テレビに映る選手の足元にはナイキのシューズで溢れていました。高タイムが連発し高速レース化が加速。一気に規制が入る緊急事態が起きました。まるで遊戯王における「禁止カード」のような勢いで、公式レースで使用することが出来なくなるという異常事態に。
底の厚みやカーボンプレートの枚数などの制限が厳しくなり、今に至ります。
これはまるで競泳界で物議を醸した「レーザーレーサー問題」と同じですよね。「高速水着」として国際大会などで世界記録を連発したレーザーレーサーは、即時に規制が入り同じ素材のものを使うことができなくなりました。
ちなみに学生時代は水泳部でした。
このように競技における技術革新と言いますか「道具の進化」というのはしばしば淘汰される傾向にあります。そしてそれがマラソン界にも波及しました。
気持ちはわかります。アスリートではなく「道具」が評価されるのは、如何ともし難い感情が湧きますよね。
カーボンプレートが競技を変えた
そんなこんなで度々規制が入った厚底シューズですが、ポイントになるのが「カーボンプレート」です。
カーボンという素材は、一度は聴いたことがあると思います。
カーボン素材と言えば車や自転車のボディに使われていたり、ゴルフクラブや釣り竿などにも使用されています。特徴は「軽い」「しなやか」「形状記憶」などさまざまありますが、これら3つの特徴が非常に大事になってきます。
ゴルフクラブなどが顕著でわかりやすいですね。ゴルフクラブはヘッドの重さとスイングの遠心力によってカーボン素材のシャフトがしなり、ボールに当たるインパクトの瞬間にしなったシャフトが元の形に戻る作用によってヘッドが走り、ボールをより遠くへ飛ばすことができます。
これはカーボンの「軽い」「しなやか」「形状記憶」の3つが上手く合わさっているのです。
このゴルフクラブの理論が「靴」で行われているのが「厚底シューズ」であり、「カーボンプレート」なのです。そして初めに紹介したXのポストなんですね。
ということでもう一度見てみましょう。
カーボンプレートの有無によるランニングシューズの違い
— 世界バズリズム🇯🇵 (@sokuhoulife) June 2, 2024
走る際の反発力がどれほど違うかが分かりやすい
pic.twitter.com/tqp6pbgGnI
何もしなくても前に前に進むような反発力は、競技の本質を変えてしまったのかもしれませんね。
いかに速く走るかに加えて「いかに上手く使うか」という別ベクトルの技術論へと影響を及ぼしたのです。
大きすぎた代償。厚底シューズのリスク
しかしながら厚底シューズはメリットだけではありませんでした。
推進力の高すぎる厚底シューズは、足への負担が想像以上に大きく、また素人には到底扱えないものでした。
まず起こり得るのが大腿骨や仙骨の骨折。大腿骨は太ももの骨で仙骨は腰の下のほうにある骨ですね。ここへの負担が大きいようです。
理由としてはいくつか考えられます。まずカーボンプレートをしならせると、元の形に戻る力が作用し、前へ進む推進力に変わります。しかしレースの終盤になるとどうしても疲労からカーボンプレートのしなりが悪くなってきます。この時に無理に体重の移動などでカーボンプレートをしならせようとすることで、骨への負担が増えるのです。
また単純に筋力が足りていないことも理由にあげられます。私のような素人がカーボンプレートをしならせようとすると筋力が足りなく、うまくしならせることができません。そもそもスピードが足りないのでシューズのポテンシャルを最大限まで引き出すことができないのです。
ここからわかることは、一流のランナーや上級者以外が使用するのは控えるべきだということ。
特に私のような初心者は上手く扱えないので言うまでもありませんが。気をつけていただきたいのが中級者の方。フルマラソンのタイムで言うと4〜6時間程度の方々が危険なようです。
序盤の元気な間は上手く使えますが、疲労が蓄積してくる後半にはカーボンプレートを上手く扱えなくなり、怪我のリスクが上がるようです。気をつけてください。
厚底シューズに隠されたリスク。まさに諸刃の剣。
ということで今回は厚底シューズの衝撃的な映像と、厚底シューズのメリット・デメリットを紹介しました。
大半の方はなかなか履く機会がないと思いますが、知っていて損はない。そんなお話でしたね。
スケッチャーズにもカーボンプレートの搭載されている商品がありますので、気になる方はぜひ試してみてください。私も履いたことがあるのですが、本当にすごいですよ。
スネの横の骨がへし折れそうになりましたから。あれは危険です。
色々な意見があるかと思いますが、絶対に無理に使用することは控えてください。