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【あはたはどちら派?】靴の重量について考える〜重い靴と軽い靴論争〜

タイトル

こんにちは!ともふみです!

今回は永遠の課題!靴は軽ければ良いのか問題に切り込む!

軽い靴は良い靴なのか?

軽い靴

私がショップスタッフ時代によく問い合わせがあったのが、「とにかく軽い靴が欲しい」というもの。

もちろん年齢層は少し高めの年配の方が多い。理由を聞いてみると「歩きやすいから」や「楽だから」というもの。確かに気持ちはわかります。というより重い靴は「疲れやすい」イメージがあります。

 

だとしたら世の中から重い靴は淘汰されるべきですよね?しかし実際には重い靴が結構多いのが事実。しかも「安いから重い」ということではなく、高級靴でも重いものは重い。それでも重い靴を買う人がいるのは、それだけ魅力があるということ。

 

今回は敢えて「重い靴」の良いところを紹介していきましょう!

 

靴は重い方が良い

重い靴

さて、実際問題ですが「靴は重い方が良い」と考えている方は一定数いらっしゃいます。

かくいう私もその一人です。

 

靴だけではありません。鞄も同じです。

鞄も「重い方が良い」と考える方が多い。

 

「重い靴・重い鞄」と聞いて思い浮かべるのは、ハイブランドでしょう。ハイブランドの商品やプロダクトにこだわりのあるデザイナーズブランドの靴や鞄は、総じて重いものが多いです。

 

では何故重い方が良いと感じるのか。

それはズバリ「高級感」です。物凄く感覚的で申し訳ないのですが、たぶん大多数の方はこれです。

 

と言っても説得力がないので、重い靴の良さを少しだけ紹介!

 

まず重い靴は足を出すのが楽になります。例えば重い革靴などは、足を前に出すのが楽です。遠心力により足が勝手に前に出てくれるからで、これは軽い靴では体感できるものではありません。

また重いということは質量が高いので、耐久性も高くなることが多いです。単純に考えてですが、メッシュ生地よりレザーのほうが重いですよね?でも耐久性を考えたら圧倒的にレザーの方が長持ちします。

そもそも性質が全く異なるので比べるのはナンセンスではありますが、このような差があるのも事実。

 

またアウトソールにラバーを貼ると、それだけで重くなります。その代わり耐久性が上がりますし、機能的にも滑りにくくなるというメリットがあります。

 

そして当然ですが、見た目も変わってきます。

先述しましたが、やはりメッシュとレザーでは高級感がまるで違います。またアウトソールも軽い素材と重いレザー素材では重厚感が異なってきます。

 

このように「重い靴」にも良いところが沢山あるのですが、これが実際にあまり伝わっていない現実があります。

 

人はなぜ重いシルバーを選ぶのか

 

靴では分かりづらい、と思う方も多いかと思いますので、アクセサリーで考えます。

 

余計に分かりづらい

 

例えばシルバーアクセサリー。バングルなどがわかりやすいかもしれません。

バングルに使われる素材は色々とありますが、よく見かけるのが「シルバー」と「ブラス」です。シルバーはそのまんま「シルバー」で「シルバー925」などは聞いたことがあると思います。ブラスは所謂「真鍮」です。当然ながらシルバーに比べて真鍮は安価で販売されています。

技術的な話をすると、ブラス素材でも見た目はシルバーとほぼ変わりません。私のような素人はじっくり見ようが見分けることができません。

 

しかしこの二つには明確な違いがあります。

 

それが「重量」です。

 

シルバーを買う人は「重さ」にお金を払っていると言っても過言ではありません。

いや、過言だったかもしれません。

 

ただ実際に「重量」に所有感を感じる、というのはあると思います。この「所有感」が「ブラス」と「シルバー」の違いなのです。

 

もちろん風合いや耐久性等の違いもありますが、私は「重量」と「所有感」が大きいと考えます。ただし、全てのシルバーが重いわけではありません。どれだけ中身が詰まっているかなども関係してきます。

その辺は勘違いのないように願います。

 

世の中は実用ばかりに目が向いている

オールドコーチ

私の友人に「ハイブランドは重いし使いにくい」と言っている人がいます。

気持ちはわかります。鞄などは重いしポケットはないし形はヘンテコりんだったりするし。

 

それに比べて日本のブランドはポケットが多く様々な機能やギミックが搭載されています。2WAY3WAYなんて当たり前のようにあるし、ペットボトルのホルダーがあったり、PCのホルダーがあったり、ペンを刺すところまである。

 

確かに使いやすいし実用的だし、日本国内で人気が出るのもわかります。

 

しかし世の中には実用性を無視してデザインの美しさ、素材の美しさを追求することを美徳とする考え方があります。

素材はもちろん、ステッチの幅、縫製技術、美しい曲線。そこには実用性とは対極にある「美」とクラフトマンシップが介在しています。

 

その結果、使いづらかったり重かったりと機能面でネガティブな要素が生まれるのです。

しかしそれはブランドとしてのプライドであり、職人のプライドなのです。

 

みんな違ってみんな良い

ということで今回は重い靴と軽い靴について持論を展開してみました。

もはや靴の話ではなくなっていますが。

 

重い靴には重くなる理由がある、という話です。

それはブランドとしてのこだわりであり、職人のこだわりが詰まっています。

 

何より「高級感」と「所有感」が重さには詰まっているのです。

もちろん「軽い」=「安い」という安直な考えには至らないように。