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【スニーカーを守れ!】靴底がボロボロになる加水分解とは?原因と対策はあるの?

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こんにちは!ともふみです!

今回は靴のお手入れの話。加水分解について!皆さんも保管方法には気をつけて!

加水分解って何?

皆さんはお気に入りのスニーカーや革靴のソールが、ボロボロになったり剥がれてしまったことはありませんか?

加水分解



それは恐らく「加水分解」という現象です。

 

この「加水分解」について我らがWikipedia様で調べてみると

反応物に水が反応し、分解生成物が得られる反応のことである。

と書かれています。

なるほど、わからん。

ということでメチャクチャ簡単に説明すると、「ソールに使われている素材が水分と反応してボロボロになるやつ」です。

 

こうなると残念ながら処分するしかありません。

ソール交換できるなら大丈夫ですが、セメント方式で作られているシューズが多い昨今、どうしても使い捨てのサイクルから抜け出せていないのも事実。

加水分解が起きてしまったら実質の戦力外通告です。

 

加水分解の原因は?

 

加水分解が起こりやすいのは主にアウトソールです。

その中でもポリウレタン素材が加水分解しやすい素材となっています。

 

ポリウレタン素材は軽くてクッション性が高い、さらには摩耗に強いと良いことづくめ。しかもコストを極限まで下げられる素材なので大量生産のスニーカーには頻繁に使用されています。

軽くて弾力性があって摩耗に強くて、おまけに安い。まさにスニーカーのソールのためにあるような素材。しかしそこには落とし穴があるんです。

 

それが加水分解。

 

加水分解は読んで字の如く、水が加わって分解していくのです。

完全に化学の世界なので私は詳しく理解することができておりません。要するにポリウレタンが水に反応して分解してしまうそうなんです。

その水というのは、液体ではなく空気中の水分でも起こってしまうのです。これが非常に厄介なんですね。

 

しかし原因がわかれば対策も可能。

できるだけの対策を取ればそこまで気にすることでもありません!

 

加水分解の対処法や予防法は?

シューツリー

加水分解の原因は水分です。

ではその水分に対してどのような対策を取るのが有効なのでしょうか。

 

まず大事なのは保管体制。とにかく保管する場合は通気性を確保するとこと。

最もやってはいけないのが通気性の悪い下駄箱や箱にしまっておくことなんです。実はこのように保管している方が多く、私がショップスタッフをしていた時も「空箱に別の靴を入れて保管する」という方が多くいらっしゃいました。そうやって数ヶ月や数年保管し、いざ履こうと思った時にはソールがボロボロになっている・・・なんてことも。

それでクレームが来ることもありましたね。「一度も履いていないのにボロボロだ!」と。

もちろん箱に入れたり下駄箱に保管することが悪いわけではありません。しっかり湿気対策を行っているかが重要です。

 

というのも私たちが1日履いた靴は想像以上に蒸れ、湿気が溜まっています。そのままの状態で下駄箱や箱にしまってしまうと、その中で湿度が上がり加水分解はもちろん、カビや臭いの原因にもなってしまいます。

 

この湿気対策として有効なのは、まずしっかり乾かすこと。これが基本です。

そしてシューキーパーも有効的です。ここでいうシューキーパーはプラスチック製ではなく木製のシューキーパーです。

それからシリカゲルなどの乾燥剤ですね。これらは大きい靴屋さんにいけば置いてあります。物によっては加熱などで繰り返し使用できるものもありますので、一つあれば便利ですね。もしこれらのシューケアグッズがない場合、新聞紙を丸めて靴の中に入れておくのもいいですね。湿気を吸い取ってくれますし、臭い防止にもなります。

 

しっかり乾かした靴には、保管前に消臭スプレーなどを振っておきましょう。ここで使用する消臭スプレーは、液体ではなくパウダー状のものがオススメです!

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あとは単純に水気を拭き取ることですね。雨に濡れてしまった後は放置せず、サッと水分や泥汚れなどを取り除きましょう。これだけで随分長持ちします。

防水スプレーなんかも何やかんやでいい。

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そして最も大事なことを言います。

それが履くこと。

 

正直これさえしていれば、加水分解が起こることは劇的に減るでしょう。

大事な靴であればあるほど、履く機会が少ないかもしれません。しかしそれは靴にとって良いようで良くないのです。

理想は2〜3足の靴をローテーションで履くこと。これが最も靴が長持ちすると言われています。しっかり外で履くことにより、乾燥を促し、足の蒸れで起きる湿気は休息時間で取り除く。

大切なスニーカーであればあるほど、しっかり履いて上げるのが靴の寿命を延ばすことにもなるのです。

 

加水分解した靴はどうなる?

しかしそうは言っても、加水分解は誰にでも起こり得ます。

実際問題、加水分解でボロボロになってしまった靴を元に戻す術はありません。あるかもしれませんが、新しい靴を買うのと同じくらいの費用はかかるでしょう。

少しソールが剥がれたぐらいでしたら接着剤でくっつくと思いますが、応急処置程度になります。

加水分解してしまった靴は、諦めましょう。

そうならない為にも、普段の細やかなケアが重要になってきます。

 

ポイントは湿気対策!大切な靴を守りましょう!

ということで今回はスニーカーの天敵、加水分解についてまとめました。

大切なスニーカーを大事に保管しておくのも素敵ですが、しっかり履いてあげるのもスニーカーの為なんです!

ポイントは湿気!玄関は湿気が溜まりやすい場所でもありますので、木製のシューキーパーやシリカゲルなどの乾燥剤で対策を!風通しを良くするのも大事です!